「魔女狩り」シン・ドンヨプからソン・シギョンまで、変わった組み合わせのMC4人組

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今までバラエティ分野では、男が多かった。男たちが軍隊に行き、育児に挑戦したり、あらゆる苦労をしたりしてこそ、視聴者たちはテレビをつけて注目する。それだけではなく、女性たちの特権とも言えるおしゃべり分野まで男たちの領域になってしまった。秋の夜を盛り上げる熱い男たちのトークがJTBCの「魔女狩り」で繰り広げられる。シン・ドンヨプ、ソン・シギョン、サム・ハミントン、そしてホ・ジウンまで。見当がつかないほど不思議で変わった組合せの4人のMCたちは“女性”をテーマに絶えないトークを繰り広げる。彼らのおしゃべりは、制作陣が投げた獲物を捕らえるハイエナのようにトークを繰り広げるかと思いきや、いつの間にか寄り道し、聞く側を混乱させるも、これがまた面白すぎる。そのうえ女性をテーマにした男たちのトークなので、(私たちが期待してやまない)19禁トークも欠かせない。彼らのおかげで私たちの金曜日の夜は、この上なく図太くなった。

魔性の女性を見抜こうとするが、彼らの方が侮れない魔性の魅力を持っている4人の男たちとおしゃべりをしてみた。

―番組を楽しく見させてもらっています。特にソン・シギョンさんは、想像もしなかったキャスティングでした。今までとは正反対のイメージですが、出演を決心したきっかけとは?

ソン・シギョン:シン・ドンヨプ兄さんに対する信頼が大きかったというのと、ラジオのような番組ですが話しにくいことも気楽に話せるという点で気に入りました。もちろん、恋愛や性をテーマにしたトークなので、いやらしくなることもあるとは思いますが、テレビ放送なのでその境界線はちゃんと守ります。「シン・ドンヨプ」「ラジオ放送」「恋愛相談」は、全部僕の好きなことなので。

シン・ドンヨプ:シギョンさんとは以前から親しい間柄なので、お互いに通じる部分がたくさんありました。

ソン・シギョン:時間が経つにつれ、制作陣と信頼関係を築くことができました。その後、ホ・ジウンさんやサム・ハミントンさんとも会いましたが、イイ感じでした。

―どうやったらそこまでピッタリなのかと思うほど、4人のMCたちの息がぴったりと合っていました。意見の相違もありそうですが。

シン・ドンヨプ:いいえ。もちろん意見の相違はありますよ。でも、それぞれの意見を認めています。お互いの話はしっかり聞きますし、本人の考えもちゃんと伝えています。何よりも撮影している間はずっと楽しいです。

ソン・シギョン:恋愛というテーマは色んな方面から話をすることができます。

サム・ハミントン:視聴者から寄せられた悩みを相談することはできますが、僕たちがその悩みを解決することはできません。決断は自ら下すものです。ただし、僕たちの立場で考えて、正直に話してあげることがいい答えだと思います。

―「君の泣き声が聞こえる」のコーナーでの演技もとても面白く、ソン・シギョンさんの表情は予想外の成果を出していました。そのおかげで面白い演技が見られる楽しいコーナーとなりました。

シン・ドンヨプ:シギョンさんはラジオでもこのような番組をたくさん進行してきましたし、好きな分野でもあります。シギョンさんの演技を見ている僕も本当に楽しいです(笑) ホ・ジウンさんは演技をしたことがないのでその程度の演技で、サム・ハミントンさんは上手く演じたい気持ちでいっぱいですが、それしかできない(全員が笑う) うそ、うそ、これは冗談で、演じる間、みんな息がぴったりです。

―2部のコーナーでは女性レギュラー陣とのトークがあります。今まで話し合いながら、女性に対して理解度が深くなった経験はありましたか。

ホ・ジウン:僕はないですね。

ソン・シギョン:女性というより、むしろ新世代に対する理解度が深まりました。話し合いながらハン・ヘジンさんやクァク・ジョンウン記者に魅力を感じたことがありますが、その方たちのおかげで女性に対する全体的な理解度が深くなったとは言えません。それにそのような年頃でもないです。むしろ若い視聴者たちのリアクションを見て、彼らの世代は“クールなんだな”と思うようになりました。

サム・ハミントン:僕は漁場管理(自分に好意を寄せる複数の異性の友人たちとの関係をうまく管理し維持していくこと)について新たな面を知ることができたくらいです。

「魔女狩り」シン・ドンヨプからソン・シギョンまで、変わった組み合わせのMC4人組―若者世代の恋愛事情をどう思いますか。

サム・ハミントン:思ったよりもクールだと思います。彼氏と別れた後、連絡する人はほとんどいませんでした。

ソン・シギョン:ラジオ番組を通じて色々なことを感じましたが、テレビというメディアを通じて感じることはまた違うなと思いました。

シン・ドンヨプ:大きく変わりました。昔はこのようなテーマでなくても、例えば、一般市民の皆さんは“專貰(チョンセ)大乱”(不動産の所有者に一定の金額を預けて、その不動産を一定期間借りる。家賃を月々支払う必要がなく、その不動産を大家に返す際には預けたお金を全額返してもらえる韓国独特の不動産賃貸制度)について自分の意見を話すインタビューさえも避けていましたが、今はプライベートなことでも隠すことなく正直に話す雰囲気がとても良いですね。今まで自分の意見を隠すばかりでした。これからもこのような習慣を定着させなければならないと思います。

―テレビを通して、異性とのセックスについてこれだけ正直に話し合える番組は、「魔女狩り-男たちが語る女性の話」(以下「魔女狩り」)が初めてだと思います。最近の若年層の異性に対する理解不足と間違った認識のせいで暴力的になる傾向もありますが、お互いの意見を分かち合える雰囲気によってプラス効果を生み出せるのではないかと期待しています。

シン・ドンヨプ:そうですね。僕は20代初めから(そのようなことを)意図して、(いやらしい冗談を)言っていました。微力ながらも、貢献したかったです。

ソン・シギョン:その当時の微力さと言ったら、今の凄さよりも大きなものでした。

ホ・ジウン:でも、この番組は相談する番組ではありません。この番組でしてはいけないことは、恋愛メンタリングです。番組の存在価値が消える道だと思います。僕たちは番組の方向性を考えたことがありませんが、いい結果が出たら、それは嬉しいことです。

―シン・ドンヨプは19禁ギャグを最初に披露した先駆者だから、それなりの哲学を持っていると思いますが。

シン・ドンヨプ:バラエティでは性に関するテーマを扱ってはいけない反面、ドラマでは扱うことができるという点が残念でした。また、韓国のシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)はダメだけど、外国のシットコムでは許されています。どうして韓国では、コンドームや男だけで盛り上がるバチェラー・パーティーを題材にしたコントをしてはいけないのだろうかと思いました。制裁しなければならない点がとても残念です。明確な基準があるわけでもないですし。だけど着実に実践してきました。1990年代にはラジオで、青少年の性に関する相談をしたこともありました。暗闇の中から健康で明るいところへと導きたかったです。

ソン・シギョン:どうして、そんな重要なことを一人で背負おうとするの(笑)

―長い間放送業界に携わってきただけ、このような部分で放送業界の変化を誰よりも実感しているようですね。

シン・ドンヨプ:性的な冗談を言うことに対して寛大になりました。言う人も自然に言えますし。今は「ソル戦」という番組もありますが、昔、バラエティでは政治、宗教、セックスに関しては中途半端で、ほとんど禁じられていました。人々を笑わせるためのテーマが限られていることが本当に残念でした。本当に楽しい分野はこれなんですが。男性が女性の話をして、女性が男性の話をして、そして政治に関する風刺があって。そのような点で率直になってほしかったです。

ソン・シギョン:このような敏感なテーマはシン・ドンヨプ兄さんにしかできないことです。同じことを他の人が話せばセクハラになるかもしれません。兄さんには自分を犠牲にして人を笑わせる才能があります。それはシン・ドンヨプ兄さんだけの能力です。

「魔女狩り」シン・ドンヨプからソン・シギョンまで、変わった組み合わせのMC4人組―番組を見ていると、シン・ドンヨプさんはこのようなテーマを自然に取り扱う能力を本能的に備えていると思います。

ソン・シギョン:その通りです。その能力を持って生まれたんです。

シン・ドンヨプ:この番組をしながら感じたことは、誰がしても信憑性があるものをすれば、喜んでくれます。今までこのようなテーマを取り扱いながら、試行錯誤を経験しました。そして、僕の記憶の中で「これは真面目すぎて面白くない」「これは人々が不快に思う」というように認識されています。その基準を守っていますが、重要なことは信憑性があれば、気分を悪くしないということです。注目されたい、話題になりたいからと言ってする話は、人々が不快に感じるかもしれません。

―男女の反応の違いを感じていますか?女性は斬新だと思う反面、男性はまだまだ刺激がほしいと思う人もいます。

ソン・シギョン:刺激的な話はできますが、その境界線が難しいんです。

サム・ハミントン:刺激的な話は、どうせお酒を飲む場で話すものです。

ホ・ジウン:刺激的な19禁トークが嫌いな人は誰もいません。だけど、テレビで放送できるレベルを超えないよう、トークを繰り広げていくのが僕たちの仕事です。番組が上手くいくためには、この程度のレベルがちょうど良いと思います。

―4人の中で実際に恋愛上手な人は誰だと思いますか。

シン・ドンヨプ:恋愛回数を言っているんですか?僕はホ・ジウンさん。他の男性とは違う魅力を感じると思います。

ソン・シギョン:僕は同い年であって独身と仮定したら、ドンヨプ兄さんだと思います。

サム・ハミントン:女性の立場をよく理解している人はドンヨプ兄さんです。

ホ・ジウン:僕もドンヨプ兄さんですね。

―自分ではどんな男だと思っていますか。

ソン・シギョン:僕は保守的でありながらも保守的なことが嫌いな人です。

サム・ハミントン:外国人はみんな開放的だと思っていますが、ハリウッド映画だけに限ることです。むしろ僕の周りの外国人友達は恋愛については保守的です。守るべきものは守らなければならないと思っています。恋愛はギブアンドテイクで、お互いに合わせるために努めなければなりません。中途半端は嫌いです。韓国人が外国人を見た時、何も気にせず色んな女性と会うことを嫌がります。ただし、外国は性に対してオープンなので、母親とも子供の時から性について話したりします。それに子供の時、父親がコンドームを渡したり、一緒に食事をしながら気軽に性について色々話したりして育ったので……。

ホ・ジウン:でも今、兄さんを見ていると韓国人みたいだよ。

ソン・シギョン:昔はそうだったかもしれないけど、韓国に来て、韓国人になったんだよ。

―今後どのような番組になって欲しいですか。

ホ・ジウン:「魔女狩り」は家族全員で見る必要はありません。「魔女狩り」を見ようとしてリビングに行ったら、父さんや母さんが「あなたは勉強しなさい」と言っておきながら、自分たちが楽しくテレビを見る光景が一番いいと思います。

シン・ドンヨプ:真面目すぎる必要はありませんが、だからといって刺激的な番組にして、ユニークで存在感がある番組を目指してもだめです。振り回されてはいけないと思います。

ソン・シギョン:言いたいことは言う番組!恋愛話と一緒に楽しめる“率直なトーク”、そして境界線を守りながら、少しずつ変化していく番組を作りたいです。

記者 : ペ・ソニョン、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : チェ・ユンジョン