【中小企画会社評価書】Woollim、J.Tune、FNC、TS ― Vol.2

永遠の強者はいない。どんな分野よりもトレンドが急変し、近い未来を予測できないエンターテインメント業界にもこの命題は公平に適用される。よく“3大芸能企画社”と呼ばれるSM、YG、JYPエンターテインメントが企画力とマーケティング、市場成績に優れているのは否めないが、いくつかの芸能企画社はその隙間を狙って割り込み、彼らを脅かしたりもする。「10アジア」が注目に値する成果を出している中小企画会社を細かく点検することにした理由もそのためだ。今まで彼らが見せてくれた歩みに対する総合的な意見を作成して、強みと弱点、意図していなかったが、予想外の成果をあげた点などを分析した後、冷静な評価とアドバイスを付け加えた。いわゆる、キューブエンターテインメントからDSPまで計12ヶ所の会社が飛躍できることを願う気持ちで作成した中小企画会社評価書だ。今後、様々な側面で3大芸能企画社をより緊張させる会社は果たしてどこか、この内容をもとにしてそれぞれの未来を占ってみるのも良いだろう。

【中小企画会社評価書】Woollim、J.Tune、FNC、TS ― Vol.2

写真=INFINITE

Woollimエンターテインメント

所属アーティスト
INFINITE、NELL、Tasty、Baby Soul、ジソン

総合評価
バカ正直でゆっくりと成長のステップを踏み出している。INFINITEはアイドルグループだが、バラエティーに出演して自分たちのキャラクターを消費する代わりに、群舞と音楽を前面に出す方法にこだわって人々の頭に歌手INFINITEを残した。トレンディーではないがよく作られた曲が聞く人の心に触れ、ソンギュはソロ活動でロックを、ホヤとドンウのユニット“INFINITE H”はヒップホップを消化し、音楽的な信頼を築いている。ただ、チームの一体感を強調しすぎたため、個人活動が予想より大きな成果を上げられないことがジレンマだ。そのため、彼らには大衆的な知名度と人気をともに積み重ねていく活動が必要だと思う。

神の一手
INFINITEが音楽番組で初めて1位になった曲「Be Mine」。8~90年代の感性を盛り込んだメロディーや「僕のものになって / 僕が君を愛する / 僕が君を心配する / 僕が君のこと最後まで責任とる」といった歌詞は、バカ正直な男の気持ちを描いてお姉さんファンたちの心を揺さぶった。それに、カル群舞(体を曲げる角度から指先まで完璧に合わせ、刃物のようにキレのあるダンス)という要素まで加わり、INTINITEの位置を一段階グレードアップさせた。

意外な一手
INFINITEのホヤがtvN「応答せよ1997」に出演したこと。片思いの相手であるユンジェ(ソ・イングク)を見つめる切ない目つきと繊細な表情演技で完成したジュニのキャラクターは、ホヤのファンダム(特定のファンの集い)を広めた上、予想していなかった彼の可能性を発見できた大きな事件だった。

社長のミス
ソンギュのソロ曲「I need you」のプロモーションビデオを、よりによって大統領選挙の前日に公開したこと。それがタイトル曲ではなかったとしても、人々の目と耳が選挙に集中されているその日、公開を強行したことは賢明な行動ではなかった。話題を作るためには、適切に注目される環境で公開しなければならない。

【中小企画会社評価書】Woollim、J.Tune、FNC、TS ― Vol.2

写真=MBLAQ

J.Tune Camp

所属アーティスト
MBLAQ、Two X

総合評価
デビュー初期、プロデューサーのRAIN(ピ)のスタイルを受け継いだ「Oh Yeah」や「Y」は、MBLAQのアイデンティティをセクシーでありながらタフでもあるパフォーマンスグループに固めてくれた。しかし、RAINの不在以後、MBLAQはグレードアップするポイントを掴むことができず、相変わらず最初の頃に留まっているように見える。依然として愛に傷ついた野獣を表現しているような歌詞を歌い、華やかな羽を飾ったステージ衣装を着ている姿は、次のステップに踏み出せなかった彼らの状態を見せている。トレンドを素早く捕らえる瞬発力と、その中でMBLAQだけができることを選び出す企画力が何より必要だ。

神の一手
MBLAQのジオがKBS「不朽の名曲2」に出演したこと。この野獣のようなチームのメインボーカルが、「愛は冷たい誘惑」や「愛はもういい」など女性ボーカルたちの曲まで甘いボイスで消化できるなんて想像もしていなかった。演技でもタレント性でもなく、ずば抜けた歌唱力で彼なりのターニングポイントを見つけたという意味で、いい選択だった。

意外な一手
全南(チョンナム)長城(チャンソン)出身の“農業ドル(農業+アイドル)”ミルがSBS「ジャングルの法則 in アマゾン」に出演したこと。幼い頃、高麗人参の農業と耕運機の運転で鍛えられたミルは、斧の使い方が上手で、蛇を自由自在に扱うことができ、アリのあっさりした味を楽しむなど、今、自分の魅力をしっかりとアピールしている。

社長のミス
「MONA LISA」と「Run」での不思議なコンセプト。「MONA LISA」のアルバムのジャケットにはパピヨンやジェームズ・ディーンなどに変身したメンバーたちの姿が入っており、「Run」のステージでは忍者のパフォーマンスを披露した。「MONA LISA」のラテン風のメロディーと闘牛士を浮かばせるダンスのおかげなのか、南米市場で脚光を浴びたことはよかったが、これからはもっと曲と密接なコンセプトを提示したほうがいいと思う。

【中小企画会社評価書】Woollim、J.Tune、FNC、TS ― Vol.2

写真=CNBLUE

FNCエンターテインメント

所属アーティスト
CNBLUE、FTISLAND、JUNIEL、AOA、オ・ウォンビン、M Signal

総合評価
似ているアイドルグループが多い中、バンドとシンガーソングライターというカードを取り出したのは斬新だった。でも、CNBLUEの「ひとりぼっち」をはじめ、FTISLANDの「Stay with me」「いいね(I wish)」「恋煩い」など、他の作曲家が書いた曲が次から次へと盗作疑惑に巻き込まれ、最初の新鮮さは半減してしまった。それでも屈せず、メンバーたちの自作曲を続けて出していること、CNBLUEのメンバー全員はもちろん、まだ、知名度が低いAOAのSEOLHYUNとHYEJEONGまで演技を始めて個人のファンを増やしていることはいいと思う。

神の一手
CNBLUEのジョン・ヨンファがSBS「美男<イケメン>ですね」に出演したこと。ほぼ新人だった彼は、この作品でコ・ミナム(パク・シネ)を守ってあげるカン・シヌ役を演じ、“タオル男”というニックネームまで付けられたほど、多くの女性の心を掴んだ。さらに、ドラマが日本で大人気を集め、CNBLUEの日本進出にも青信号が灯ったため、会社の大胆な賭けが成功に繋がったことになる。

意外な一手
CNBLUEのカン・ミンヒョクがKBS「棚ぼたのあなた」に出演したこと。ミンヒョクは平均視聴率がおよそ40%に達したこの週末ドラマで、可愛い男チャ・セグァンを演じ、魅力的な微笑みと名前を広く知らせた。

社長のミス
FTISLANDのイ・ホンギが「ひどく(Severely)」で披露したクロワッサン形のヘアスタイル。後ろの髪を前の方に持ってきて長く垂らしたこの髪型は、イ・ホンギによく似合ってはいたが、跳躍の分かれ道に立っているバンドのフロントマンとしてはよくない選択だった。ファンシーなスタイルより、FTISLANDのカリスマ性を強調することにだけ、集中することをお勧めしたい。

【中小企画会社評価書】Woollim、J.Tune、FNC、TS ― Vol.2

写真=Secret

TSエンターテインメント

所属アーティスト
Secret、B.A.P、オ・ジンソク、New Champ

総合評価
絶対に諦めない“半地下の精神”を装着している。トップの座に上がったとは言いがたいが、市場成績が1、2回ほど不振だったとしても諦めず、常に歌を発表して変身する根性を見せ、彼らだけが出来る領域を確保した。特に、中高年のリスナーたちに大きな反応を得たSecretの「Starlight Moonlight」や、“Bad Boy”のような90年代風のステージ衣装と社会を批判する歌詞で戦士の末裔を自称したB.A.Pのデビュー曲「WARRIOR」は、予想できなかった部分を攻略し基盤を広める彼らの方向性をよく見せている。ただ、特別なこの生存戦略が彼らをどこまで引き上げることができるかはまだ未知数だ。

神の一手
断然、Secretの「Magic」。Secretがリズムに合わせて両手を左右に振りながら「あらあらあら / あらあらあら / あらあらと驚くだろう」と歌ったその前、一体どんなステージを披露していたのかまったく思い出せない。地味だったガールズグループが、ファンキーな1曲に出会い明確な色を着た。

意外な一手
Secretのジウンのソロ曲「Crazy」に、B.A.Pのバン・ヨングクがラップのフィーチャリングをしたこと。バン・ヨングクのハンサムな容貌と太い低音は、多くの人がB.A.Pにはまるようにする入口になってくれた。

社長のミス
B.A.Pのメンバー全員の金髪。髪の色が同じである6人の男がステージの上に立っている光景は、チームのオーラを浮き彫りにするためにはいいシーンだったが、1人1人の顔を消してしまった結果を生んだ。ただ、B.A.Pがドイツ「Remarkable Awards 2012」で新人賞を受賞するほど人気を集めたので、ヨーロッパ市場に合わせた戦略だと理解した方がいいかもしれない。

記者 : 文:;ファン・ヒョジン、翻訳:ナ・ウンジョン