ZE:A シワン「歌手デビューした時、僕はプロの世界に必要ない存在だと思ったが…」

ZE:A シワン「歌手デビューした時、僕はプロの世界に必要ない存在だと思ったが…」映画「弁護人」で演技者として認められた26歳のZE:Aのシワンは今年、tvNドラマ「ミセン」というドラマに出演することになり、ZE:Aのメンバーとして、俳優として確固たる地位を固めた。2本の作品で、彼は成長し彷徨う青春の象徴になった。若くて才能ある演技者の中で、そのような象徴になるということはとても難しいことだ。

「ミセン」でシワンが見せてくれた演技は素晴らしかった。彼は「ドラマの前半で、自分がチャン・グレそのものだと思った」と打ち明け、見る人もやはり彼の意見に同意するしかなかった。彼が目をそらすと切なくなり、無力感を感じる演技からは彼が耐えなければならないこの世の無情さを感じた。そして、時間が経つにつれ、眼差しから確固たる自信を感じることができ、チャン・グレの成長を感じることができた。

シワンは22日、麻浦(マポ)のある食堂で記者たちと会い、チャン・グレの話をしてくれた。フィリピンのセブ島へ4泊5日の褒賞休暇に行ってきた直後に記者と会った彼は、褒賞休暇は初めてだったので、それ自体で幸せだったと話してくれた。セブ島では先輩と後輩が一緒に楽しい時間を過ごし、ソン次長(シン・ウンジョン)の子供たちとも楽しく遊んだと旅行の思い出を話してくれた。徐々にチャン・グレの話を、彼自身の話をしてくれた。

―以前、記者懇談会の席がぎこちないと話したことがある。今は少し楽になったのか?

シワン:その時よりはかなり楽になった。その時は僕がいてはいけない場所にいるような気分だった。会社員をカメラの前に立たせて、カメラのシャッターを押しているような気分だった。今は、記者の方々がタイピングする音にも慣れている(笑)

―チャン・グレというキャラクターを演じてみたかった理由は?

シワン:自分でもチャン・グレの人生を生きてきたと思っているからだ。だから、初めてドラマのシノプシスを受け取った時に、演じてみたいというより、演じなければならないと思った。やらなければならないと思った。成功の尺度が観客数ではないが、良い結果を得たし、感謝している。だが、視聴率が低かったとしても僕には満足度が高いドラマになったと思う。

―オ次長役を務めた俳優イ・ソンミンは最初、チャン・グレという役を演じる演技者は必ず人柄が良くなければならないと言っていたそうだ。その主人公にあなたが選ばれた。イ・ソンミンはどうしてそのようなことを言ったのだろうか?

シワン:僕がその主人公になれたことに感謝するばかりだ。良く評価してくださったことに本当に感謝している。実力とルックスとは関係なく、人柄で認められたことは本当に感謝すべきことだ。また、どうしてチャン・グレ役を演じる人の人柄が良くなければならないのかは、それはドラマ「ミセン」が徹底的に人が生きて行く理由を盛り込んだドラマであり、人間が人間らしくなければならない理由を語るドラマだったからだ。そのような演技者が表現できるキャラクターがチャン・グレだったので、そうおっしゃったようだ。

―チャン・グレとあなたはどれくらい似ているのか?

シワン:最初は自分が完全なチャン・グレだと思った。でも、僕が演じる行動一つ一つに大きな意味を付与する人々を見て思ったことは、僕が完全なチャン・グレではなく、絶対多数の視聴者たちがチャン・グレだったので、それだけ共感したのだと思う。かえって今は実際のチャン・グレである方々に申し訳ないと思っている。

―華やかなアイドルスターがどうして自分がチャン・グレに似ていると思ったのか?

シワン:芸能界に足を踏み入れた時、僕はプロの世界に必要ではない存在だと思った。僕が芸能界で必要な存在なのか疑問を持つようになった。ZE:Aとして歌手でデビューした時もそうだった。その当時の姿がチャン・グレに似ていた。だけど、今は僕個人の共感より、視聴者が感じる共感がより大きいと思う。

―アイドルがサラリーマンの人生を演じることにおいて、共感できない部分もあったと思うが。

シワン:練習生生活をしながら「死ぬほど一生懸命頑張れば成功するだろう」と思ったが、そんなに簡単なことではないということが分かった。社会に出て熱心に頑張るだけで成功するのではなく、不当な部分もあり、正義を無視したり、人の顔を伺わなければならない。そのような当たり前なことが、当たり前ではなくなることに対して大変だった。その部分には共感している。また、練習生時代に大学での専攻(釜山大学の機械工学科)を生かして就職しなければならないのかと悩んだこともあった。今は自信がない。この状況に感謝するだけだ。

―しかし、あなたは依然として華麗な芸能人のようなイメージがある……。外見も人並み以上のルックスを持っているし(笑)

シワン:僕が芸能人だと思うのは、僕と一緒にお酒を飲んだことがないからだ(笑) 僕の周りでは僕を芸能人と思う人はそれほど多くない。それでも僕に人間らしくない部分があるとしたら、僕がもっと努力しなければならない。また、僕は今も依然として僕が必要な存在とは思っていない。でも、僕にもできることがあると安心するくらいだ。自ら必要な存在ではないと思っていても、同時に黙々と受け入れる準備もしている。

―お酒は最高どれくらい飲めるのか?

シワン:酒量は焼酎2本くらいだ。

―「ミセン」で演技的な面で自信を持つことができたのか。実際にも高く評価された。

シワン:僕にもできることがあるという安堵感、そして人々から少しでも認められる部分ができたという点だ。

―チャン・グレとあなたのシンクロ率を自ら評価するとしたら何%なのか?

シワン:劇中で一番僕と似ていたキャラクターもチャン・グレだったし、正直言って100%に近いと思っていた。でも、今は本物のチャン・グレがたくさんいることを知ってしまったので、100%と言うのは申し訳ないが、5ヶ月間チャン・グレとして生きてきた僕に高い点数を与えたい。80%と言いたい。

―チャン・グレ法ができ、「ミセン」というドラマは色んな社会現象に拡散した。それを見て、何を感じるのか?

シワン:だから、よりチャン・グレは僕ではないと思うようになった。チャン・グレに共感する人々たちがまさにチャン・グレなので、ドラマがこれだけ爆発的な反応を得ることができたと思う。

―ウェブ漫画ではもうすぐシーズン2が出る予定だ。シーズン2のチャン・グレに望む姿は?

シワン:今より成長していてほしい。その後また、シーズン3が出るようになったら、次回どれだけの成長をするのか期待させるチャン・グレになってほしい。あえて成長したという表現よりは、やるべきことをやりこなしたという表現が良いだろう。

記者 : ベ・ソニョン、写真提供 : スター帝国、翻訳 : チェ・ユンジョン