CNBLUE ジョン・ヨンファ「僕の20代は“海賊船”…この世を生きるのは簡単なことではない」

CNBLUE ジョン・ヨンファ「僕の20代は“海賊船”…この世を生きるのは簡単なことではない」CNBLUEのジョン・ヨンファが作った曲は良いエネルギーで満ちている。曲ごとにそれを表現する方法が変わるだけで、彼の音楽の本質は変わらない。それは、彼が苦しい時も自分の感情をそのまま表現するのではなく、「後になって聞いた時、好きになるような曲はどんな曲だろう?」と考える男だからこそ可能なことだ。そのため、もし彼が様々なことで「世の中を生きることは決して簡単ではない」と感じているとしても、彼の曲ではそんな多くの辛い経験を感じることができない。

ソロアルバム「ある素敵な日(One Fine Day)」に自分がやりたい音楽を盛り込んだ彼と率直な会話を交わした。話の終着地は特に決めていないまま、話は水のように自然と流れていった。

―今回のソロアルバムでどのようなことを証明できたと思うか?

ジョン・ヨンファ:証明というよりも、曲を一生懸命作ったことについて報酬をもらった感じだ。周りから「良い曲だ」とよく言われたが、想像以上に気に入ってもらえたと思う。次はもっと良い曲で、さらに成長したと言われるように頑張りたい。

―創作者が何かを作り続ける原動力は大きく2つに分けられる。一つは作る過程そのものが楽しいから、もう一つは完成された結果に対する大衆の歓声が嬉しいからだろう。ジョン・ヨンファの場合はどっちなのか?

ジョン・ヨンファ:両方だ。その2つが同時に動かなければならないと思う。もし一生懸命作ったのにまったく上手くいかなかったら、(自分が)辛くなると思う。でも、たくさん愛されたら弾みをつけてまた熱心に頑張れる。その中でも一番いいのは、面白いから作ることだ。だから、僕は面白くなくなった時はすぐに違うことをやる。また曲を作りたくなった時に書けばいいからだ。

―曲を作りたくないと思う期間が長くなる時もあるのか?

ジョン・ヨンファ:まず、とても疲れたらそうなる。それで、活動する間は曲をあまり書かない。できれば、アルバム活動が終わってから作業に入る。曲は自動販売機のようにボタンを押して出てくるものではないから、ずっと書き続けるわけにはいかない。現在、もう1枚のアルバムを作れるほどの曲は書いておいたが、これがまたアルバムに合わないと使えないので、それに合わせて作業しなければならない。

―「ある素敵な日」のアルバムの場合、事前に書いておいた曲の中から選んで作ったアルバムなのか?

ジョン・ヨンファ:新しく書いた曲もあって、書いておいた曲を書き直したものもある。例えば、「Checkmate」はもともと書いておいた曲で、「Mileage」はメロディーだけ作業しておいた曲だ。

―「Mileage」の話が出たが、正直、その曲はかなり男性的だという気がした。曲のすべてが調和した時はそうじゃないかもしれないが、「ウンコ、オムツ、シャワー」などの歌詞が“強い”という印象を受けた。

ジョン・ヨンファ:「Mileage」は生活で共感できる内容を歌詞に書こうと思って作った曲だから(歌詞を)飾らず率直に書いた。

―CNBLUEのアルバムからソロアルバムを順番に聞いてみた。そしたら、以前の「Can’t Stop」のアルバムは“繊細な少年”のイメージがあったが、「ある素敵な日」のアルバムは“男の淡々さ”というか、“格好つけない”という感じがした。

ジョン・ヨンファ:その通りだ。CNBLUEのアルバムはある意味、ソロアルバムより飾った感じがする。内容を見てもそうだ。CNBLUEの活動は僕一人でやるものじゃないから、共通のことを考えなければならない。さらに、CNBLUEを見る視線のような部分まで考えなければならないから、ソロアルバムと違いが生じるしかない。一方、ソロアルバムは曲ごとに歌詞の書き方をすべて変えて書いたが、頭をたくさん使って書いたというよりも、ただ頭が動くままに自然に書いた。

―風景からインスピレーションをたくさん受ける方なのか?聞いた時、風景が絵のように描かれる曲があるが、ジョン・ヨンファが作る曲はそんな感じがする。風や空など自然のイメージが頭の中にある瞬間、浮かび上がるのはもちろん、メロディーが空間まで作り出す。

ジョン・ヨンファ:インスピレーションまではないが、そんなものが好きだ。そして、音楽を作る時は曲を通じてある雰囲気や季節が思い浮かぶように作ろうと努力する。例えば、「ある素敵な日」は寒い日の夜、「Can’t Stop」は冬から春になる季節の変わり目の雰囲気を入れた。

―2年前からソロアルバムを構想していたと聞いた。きっかけがあったのか?

ジョン・ヨンファ:CNBLUEの曲をずっと書き続けてきたから、僕がやりたいことも少しやった方が相乗効果が生まれると思った。CNBLUEの音楽にだけ閉じ込められているような気がしたからだ。その当時はハードな音楽など色んなものをやってみたかった。でも、月日が経つにつれて落ち着くような音楽をやるようになったと思う。

―アルバムを作りたいと思うようになった時点と最近の間に心的変化があったのか?

ジョン・ヨンファ:それはとても多い。具体的にこれというよりも、音楽的にも個人的にも大変なことが色々あった。でも、それは仕方ないと思う。解決しなければならないと思ってもどうしようもできないことがあるからだ。時間が経てば平気になる。

―ストレスが多いと思う。

ジョン・ヨンファ:(ストレスは)たくさん受けるが、それを表出することはできない。他の人の共感を引き出して良い影響を与えなければならない職業だから、感情的には隠さなければならない部分がある。曲を作る時も歌手ではなく、人間ジョン・ヨンファとしての感情を盛り込む方がいいはずだが、僕は大衆が望むものにより近づこうとする。歌手ジョン・ヨンファと実際の僕は違う。

―実際のジョン・ヨンファが音楽を作ったら、どんなスタイルの音楽ができると思う?

ジョン・ヨンファ:ジャンルも、歌詞の内容も完全に異なる、色んなスタイルの音楽ができるだろう(笑) 僕がずっと(うずくまる動作を見せて)こんな感じで生きるはずはないからだ。腹が立つ時は腹を立てるのが本当の自分だろう。だからといって、その怒りを音楽に乗せて表現したくはない。それは嫌だ。今は人々が僕の音楽を聞いてより良い感情を感じたり、ヒーリングされたらいいなと思う。僕が辛い時、それをそのまま音楽に表現するのではなく、後で聞いた時に気分が良くなるような曲は何だろうと考えて作る。

―本当に不思議なことだが、“スキー場のイケメン”の写真をきっかけに芸能界に入った後、自ら音楽まで作るようになった。

ジョン・ヨンファ:幼い頃、音楽に接する機会が多い方だった。ピアノやクラリネット、声楽まで習った。そのようにずっと音楽の近くにいたが、職業になるとは考えもしなかった。中3の時、初めて音楽を作るデモプログラムをダウンロードして作ってみたことはある。

―歌手になったのは運だけではなかったというわけだ。

ジョン・ヨンファ:もちろん、運もある。学生時代、ソウルは遠い所だと思っていた。だから、芸能人になるのは想像したこともない。最初、“ソウルの人”がキャスティングのため、僕に連絡してきた時は嘘だと思った。井の中の蛙だった。その機会がなかったら、僕がミュージシャンになるなんて考えもしなかっただろう。

―そういえばこの間、運(幸運)と関連した心理テストをしてみたが……。

ジョン・ヨンファ:(言葉が終わる前に)僕、心理テストのようなものが本当に大好きだ。

―インタビューで心理テストは初めてだが(笑) それでは、これを一度やってみよう。「友達の家でホームパーティーが開かれる。でも、そこに行く途中、道で転んで用意したケーキを落とした。こんな場合、あなたはどうする? 1.つぶれたケーキを捨てて、新しいケーキを買っていく。2.つぶれたケーキは自分で食べて、新しいケーキを買っていく。3.そのままケーキを持って行って「つぶれたけど、よかったら一緒に食べよう」と言う。

ジョン・ヨンファ:1番!

―本当に1番なのか?1番の結果は「不運を機会だと考えず、ただ不運だと受け入れて……」

ジョン・ヨンファ:そうだ!僕はそう考える。幸運は幸運で、不運は不運だと思う。それが正しいじゃん。ハハ。でも、その落としたケーキを(釜山(プサン)の方言で)“拾った”人がいるのか?あっ、箱ごと落としたのか?僕はケーキを落としたと思った。そしたら、箱ごとつぶれたケーキをそのまま持っていくと思う。僕は新しいケーキは買わない。

―それだと結果が違う。3番は「まったく予想しなかった出来事やミスを幸運にするタイプ。予想していなかった出来事も否定的に受け入れず、『大丈夫、いいじゃん』と思って自分を慰めて励ますタイプ」だ。

ジョン・ヨンファ:そんなタイプである気もする。でも、今のその言葉は自己催眠をかけて無理にそう思うということだね。僕は1番と3番のミックスだと思う。本当はこう(1番のように)思っているのに、(3番のように)違ったふりをする。しなければならないということは結局するということだから。ところで、心理テストはこれしかないのか?3つぐらいはやりたい(笑) えーと、問題を1回で理解できなかったのが少し気にかかる。最初からケーキが箱に入っていることを知っておかなければならなかったのに!これを機に、タロット占いでもしよう。

―タロット占いは好きなのか?

ジョン・ヨンファ:いや、一度もしたことがないので一度やってみたい。占いに振り回されるタイプなんだけどな。ハハ。今年は大凶と言われたら信じそうだ。

―それならば、良いことだけを話さないと。そしたら前向きに考えるから。

ジョン・ヨンファ:そうだ。でも、今は良いことを話してくれても信じなくなった。

―今年の運勢はどうなりそう?

ジョン・ヨンファ:上手く行くといいけど……今までは順調だ。このまま上手く行ってくれればいいけどな。

―疑い深い人なのか?良いことが起きてもそのまま受け入れないタイプのようだが。

ジョン・ヨンファ:そうだ。疑い深い。だから、先ほどの心理テストのように1番だけどわざと3番と考える方だ。前向きに考えようと努力している。

―頭の中でこれから起きそうなことを想像するのか?

ジョン・ヨンファ:想像したこともあるが、想像してなかったことが次々と起きる。そんな時はそのようなことを乗り越えていく。その瞬間は……誰かに助けを求めるより、一人で乗り越えようとする。

―MBC「黄金漁場-ラジオスター」で所属事務所のハン・ソンホ代表が「ヨンファは枠の中に閉じこもっている」と話した。今見ると自分で見えない線を引いて作った枠がありそうだ。その中では自由になれると思うが、その枠から抜け出し、逸脱したいと思ったことはないのか?

ジョン・ヨンファ:僕は逸脱が好きではない。思う存分遊んで「いっぱい遊んだから悔いはない」と思う性格でもなく、「どうして僕があんなことを、不快だ」と思う性格なので、最初からそのようなことをしない。悔いなく遊んだなら後悔しなければいいけど、僕の性格では無理だ。「どうして?」よりは「こんなに不快になるのなら、どうして遊んだんだろう。どうして」の方だ。それに、僕がやっている仕事であえて枠から抜け出そうと思わない。どうして僕の枠から抜け出さなければならないの?常に仕事のことを考えても時間が足りないのに……。

―映画を見ても気楽に見れないと思う。今度これを音楽に反映してみよう、こんなことを考えているのでは?

ジョン・ヨンファ:いつも考えている。でも、(この仕事を続けるためには)常にそのような感覚が必要だと思う。

―大丈夫だと思っても、時には常に悩んでいる自分に腹が立つ時もあると思うが。

ジョン・ヨンファ:そうだ。そんな時はただ寝る。寝ていないと、ずっとそのことを考えるから寝るのが一番。どんなことが起きても寝ると解決。そうすると、すべての悩みが頭の中から消える。

―今年27歳、歌手としてデビューして6年目を迎える。社会でこの程度の経歴だと、夢中だった仕事からだんだん情熱が冷める時期で再充電が必要だ。ジョン・ヨンファさんは何で再充電するのか?

ジョン・ヨンファ:まだ考えたことがない。ただ、僕は……まだ僕のすべてを見せていないので、30代になったら考えてみたい。

―30代と20代は違うのか?

ジョン・ヨンファ:はぁー、もうすぐ30歳になる。ハハ。違うと思う。その時は違うことを悩んでいるだろう。今よりは楽に仕事していると思うが……分からない。時間が経つのが早すぎる。

―ジョン・ヨンファさんの20代は巡航中なのか?

ジョン・ヨンファ:僕の20代は海賊船のような感じだった。順調ではなかった。戦いながら、奪う時は奪い、奪われる時は奪われる海賊船だった。ある時はキツネのようにずる賢くならなければならない時もあって、ある時は熊のように粘り強く待たなければならない。難しいことがたくさんある。この世を生きることはそんなに簡単なことではない。社会で親しいといっても本当に親しいわけでもないし……磁石のように息がぴったり合う人を見つけることが重要だ。表現が難しい。

―磁石は同じ極だと押し出すが、違う極だと引き合う。

ジョン・ヨンファ:押し出したり、引き合ったりする気質だ。性格が合わない人とは距離を置くが、同じ極で反発する時があっても、引き合おうと努力が必要な時もある。

―社会生活には欠かせないことだ。

ジョン・ヨンファ:本当に難しい。

―それならば、その時の自分の感情がそのまま表に現れるタイプなのか?

ジョン・ヨンファ:そうでもない。皆は気づかない。一人で我慢する。でも、学生時代の友達には打ち明けることができる。長く付き合った友達だから……時間の力だ。

―自分の人生でキャプチャーしておきたい瞬間があるとしたらいつ?楽しくても大変であっても、記憶しておきたい時はあると思う。

ジョン・ヨンファ:学生時代の全てを覚えておきたい。今思えば、あの時の毎日は本当に地味だった。ただ毎日学校に行くだけの大したことのない毎日だったが、今はすべてが思い出になった。あの時に戻りたくはないが、懐かしい。今の僕は平凡な日常を過ごせる人ではないからだ。

―でも、最近の若い人が幼い頃から練習生として生活してからデビューするのとは違って、ジョン・ヨンファはそれなりに学生時代を豊かに過ごしてから歌手になった。

ジョン・ヨンファ:あの頃は音楽だけでなく、僕のあらゆる部分において役に立っている。胸がいっぱいになるぐらいだ。もちろん、幼い頃から歌手活動を始めることもメリットはあるが、その時間をちゃんと過ごしたこともメリットは多い。学生時代をちゃんと過ごして芸能界に入ってよかったと思う。

―もしあの時間がなかったら、今のジョン・ヨンファはどうだったと思う?

ジョン・ヨンファ:大変だっただろう(笑)

記者 : イ・ジョンファ、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン