EXO ディオ、少女たちの初恋の人

EXO ディオ、少女たちの初恋の人インタビューが美しい瞬間の一つは、会話は終わった時、(関心の対象でなかった)相手(インタビュイー)に恋に落ちてしまうことだ。EXOのディオ(本名:ド・ギョンス)とのインタビューがそうだった。ディオはインタビューの間ずっと深い内面を見せ、確固たる信念とまっすぐな気質で、自身にまつわる偏見や先入観を一つ残らず拭い去った。何よりも彼が語り始めた言葉で相手を信頼させることが彼の本当の魅力だった。「私は今、あなたに真実を話しています」と感じることができる率直な言葉から、彼がどうして数多くの少女たちにとっての初恋の人なのか理解することができた。

―恐らく、ディオさんは数多くの少女たちの初恋の人になるでしょう。

ディオ:僕がですか?(照れ笑いしながら)

―不特定多数の初恋相手になった気分はどうですか?

ディオ:そうですね。どう説明すればいいのか……本当に感謝しています。まだ未熟な部分も多いですが。そんな僕の演技と歌を好きになってくれて、褒めてくれる方々がいて嬉しく思っています。おかげでもっと一生懸命頑張れると思います。

―逆に人々からの関心でプレッシャーは感じませんか? どこに行っても人に気づかれて不便な時もあると思います。

ディオ:公人として多くの人々が経験していることを僕はできないということが一番残念です。でも反対に僕が経験していることを多くの人々が経験できないこともたくさんあります。前者と後者の違いはないと思います。だから悪くはないです。

―一般人が経験できないことの中で特別なことは何がありますか? 「これは本当に良かった」と思うディオさんだけの経験は?

ディオ:ステージの上です。ステージでは僕のことを好きになってくれて応援してくれる方々の目を見ながら直接心を通わせることができます。それは本当に経験しないと分かりません。

―ステージの上で客席の反応が本当に見えますか? 照明が明るすぎて見えないんじゃないかと思いました。

ディオ:2~3階までは見えませんが、スタンディングのところは全部見えます。観客の表情、動き一つ一つがすべて見えます。もし、それが見えなければステージの上でファンと心を通わせている感じがしないと思います。

―それでは、俳優としてはどうですか?

ディオ:その経験も直接やってみないと分かりません(笑) 演技は自分ではない違う人物を演じるという点がメリットだと思います。色んな人物を通じて自分が経験できなかった感情を得ることができます。この点が本当に大きいと思います。

―ドラマ「大丈夫、愛だ」で小説家志望のハン・ガンウ役を演じました。ガンウはチャン・ジェヨル(チョ・インソン)が作り出した分裂した自我でした。忘れたい心の傷でした。ディオさんにも私たちが知らない自我はありますか?

ディオ:ないとは言えません。ええと……今まで僕が演じてきた演技の中にはすべて“自分”という自我が投影されたと思います。僕の中に現れなかったある面が極大化されて表現されたと思います。

―ドラマ「君を憶えてる」では、内面を読み取れないサイコパスの殺人魔イ・ジュンヨン役を演じました。実際のディオさんにもどこかつかみづらい静かな海のような内面が感じられますが、いつ怒りますか?

ディオ:僕はあまり怒らない性格です。怒りません。喧嘩したこともありません。映画「明日へ」で怒って声を上げたのが初めてでした。僕はストレスや怒りを我慢しますが、すぐ忘れる性格でもあります。

―もどかしくはありませんか? どうして我慢するのですか?

ディオ:習慣だと思います。子供の頃から無意識に我慢していたようです。どうしてそうなったのかは僕にも分かりません。

―親の期待に応えなければならないという負担ではなかったでしょうか?

ディオ:違います。それはなかったです。ただ、考え方がそうみたいです。

―生まれつきの性格のようですね。

ディオ:そうですね。生まれつきの性格。

―自分自身が大人だと思いますか?

ディオ:まだまだです。でも、大人の考え方を周りの方々から学んでいます。社会に出て多くのことを感じ、学んでいます。それに、ストレスが溜まると自分だけが損です。だから、どうしてストレスを溜めているんだろうと思っています。そんな考え方を持っているので僕はすぐ克服できます。

―感情調節が上手いですね。簡単なことではないと思いますが。

ディオ:こんなことも考えたことがあります。我慢せずに怒りを爆発させてみたり、色んな経験を積まなければならないと。でも無意識的に我慢しているようです。その壁を崩したいけど、難しいです。

―「純情」を撮影しながら俳優たちと飲み会を楽しんだと聞きました。酔うまでお酒を飲むと、ディオさんはどうなりますか?

ディオ:僕は酔うまでお酒を飲まないし、酔わないタイプです。

―お酒が本当に強いんですね!

ディオ:強いんじゃなくて、お酒をあまり飲めないからです。僕も記憶がなくなるまでお酒を飲んでみたいです。本当に! でも、それができないんです。酔わないようにしっかりしようとしているのかもしれません(笑)

―自分自身に非常に厳しいんですね。

ディオ:厳しい方です。

―それによるストレスはないですか?

ディオ:はい。ストレスが溜まらないタイプです。

―何か怖いです(笑)

ディオ:(驚いたように目を大きくして) 僕、そんな人ではありません。ははは。

―冗談です(笑) 仲の良いチョ・インソンさんやイ・グァンスさんはディオさんにどんなアドバイスをしてくれますか?

ディオ:実は兄さんたちもみんな似ています。2人ともそれぞれの個性がありますが、何と言えばいいでしょうか。性格の根本というか、それが僕たちは皆同じです。それで、こうやって集まるようになった気がします。会ったらいつも「恋愛もしなければならないのに、毎日男同士で集まって何してるんだろう」と言います(笑) 歌手の友達ですか? 歌手の友達はEXOのメンバーたちしかいません。インソン兄さん、グァンス兄さんは作品や演技と関係なく、ただ人と人として出会った感じがします。人間関係というのはお互いに合わないと大変ですが、自然に親しくなりました。

―「純情」で17歳のボムシル(ディオ)はスオク(キム・ソヒョン)のそばにいるだけで、告白はしません。

ディオ:僕はそんなボムシルが少しもどかしかったです。

―ディオさんなら違う行動を取るという意味ですか?

ディオ:はい。僕は告白して付き合うか、振られるかどっちかにします(笑)

―そんな部分は“男の中の男”ですね。

ディオ:高校生の時はボムシルと似た面が多かった気がします。でも、社会に出て仕事をしながら性格がたくさん変わりました。

―仕事する時は自分の意思を正確に表現する方なんですか?

ディオ:はい。正確に表現します。正直すぎるのが短所かなと思うぐらいです。だから心配になる部分もあります。例えば、「純情」の初日のインタビューで僕はあまりにも正直に話しすぎたようです。記者の皆さんが書いた記事を見て本当にすごく驚きました。傷つきました。

―答えたのと違う意味で記事が出ましたか?

ディオ:はい。だからとても残念になりました。記事には僕が「(キム・ソヒョンと)キスシーンがなくて残念だ」と言ったように書かれていますが、それは違うんです(一同笑) 「純情」はあの傘キスシーンが合います。その情緒が正しいです。でも、キスができなくて残念だという記事が出るなんて……(笑)

―悔しいのが当然だと思います。映画で大きな意味を持つシーンだからです。ところで、2作目の映画で主演を務めました。歌手としても様々な授賞式を総なめにしました。俳優としても、歌手としても注目できる成果を収めていますが、今の速度についてどう感じていますか?

ディオ:いつも早いと思っています。歌手としてはすでに多くのことを成し遂げました。演技の場合、実は少し残念なのですが、エキストラからやりたいと考えていたんです。様々な経験を積み重ねた後に大きな役を演じたかったのに、チャンスが早く訪れました。チャンスが早く来ただけに、何かを見せなければならないという考えでより熱心に頑張るようになる部分もあります。これがどう聞こえるか分かりませんが、小さな役をたくさん演じられなかったことは残念です。

―チャンスが早く訪れた理由は何だと思いますか? 単純な運ではないはずです。

ディオ:EXOがとても大きな理由だと思います。

―もしディオさんがEXOではなかったら?

ディオ:たぶんこんなチャンスは訪れなかったと思います。

―確かなことはあります。もし初のドラマ「大丈夫、愛だ」で見せてくれた演技があまり良くなかったら、「純情」の主人公にキャスティングされた時、キャスティングに対する議論が浮上したはずですが、そういった声はまったくありませんでした。それは確実にディオさんが証明してみせたからです。演技力については議論どころか、好評が多いですが、それに関してはどうですか? 少し調子に乗ってるかもしれないし、逆にプレッシャーで自分自身にもっと厳しくなる可能性もありますが。

ディオ:まず、調子に乗ってはいないと思います。そして、自分自身により厳しくなるプレッシャーもないです。

―プレッシャーもないですか?

ディオ:簡単に説明すると、「自分自身に厳しくなりながら自分がやる仕事に面白さを感じればいい」と考えています。僕自身が楽しく演技をして、そんな僕の演技を見てくれる方々が同じ感情を持ってくれれば、それで十分満足します。「多くの方に見てほしい」という気持ちはないです。だから「何万人に見てもらいたいのか?」という質問は好きじゃありません。本当に見てくれる方は見るからです。見て、僕が伝えようとしている感情を一緒に感じてくれれば僕はそれで満足する気がします。

―ファンたちがEXOのディオに望むことと俳優ド・ギョンスに望むことは違うと思いますか?

ディオ:よく分かりません。ただ、僕のことを好きな方は僕が演技をしても、歌手をしても、バラエティ番組に出ても、一緒に喜んでくれれば嬉しいと思います。僕がどこにいようが、その姿自体を受け入れて愛してくれる人が真のファンじゃないかなと思います。

―ディオも誰かのそんなファンでしたか?

ディオ:はい。僕はいつもそうでした。その人が何をしようが、いつも信頼して好きでした。あ、でも、こんなことを話すと、ファンはあまり嬉しくないかもしれませんね。

―そんなことはないと思います(笑) “俳優ド・ギョンス”と“歌手ディオ”の名前を分けて使っていることに特別な理由はありますか?

ディオ:いいえ。特別な理由はありません。どうして分けて使っているのか実はよく分かりません。確かなのは、ド・ギョンスという人間は他に存在するということです。つまり、(三角形を描きながら)歌手ディオ、俳優ド・ギョンス、人間ド・ギョンスがこうやってそれぞれいる気がします。僕はそう考えています。

―“人間ド・ギョンス”は歌手ディオと俳優ド・ギョンスをどんな視線で見ていますか?

ディオ:僕の中にいるまた違う人物? 以前、どこかで話したことがありますが、これ(歌手ディオ、俳優ド・ギョンス)は僕ではないような気がします。本物のド・ギョンスは僕だけが知っています。

―インタビューをすればするほど、ディオさんは芸能人をやるに最適化された性格を持っている気がします。良い意味でです。今後も見守らなければ分からないことですが、中心を本当に上手く取っている気がします。

ディオ:そうですか?ヘヘヘ。

―合宿生活はどうですか? 男は自分だけの空間を重視すると聞きましたが。

ディオ:僕たちは宿舎で部屋を一緒に使いたい人は一緒に使って、一人で使いたい人は一人で使うシステムです。僕は一人で使っています。人に迷惑をかけることが嫌いな性格だからです。世の中に完璧に同じ人はいないじゃないですか。性格が合わない人といると気が重いです。また、僕は小さな光でもよく眠れません。

―ディオさんだけの空間にいる時は一人で何をしますか?

ディオ:映画をたくさん見ます。最近は映画館で「レヴァナント:蘇りし者」を見ました。今の僕にとって最優先の映画で、2回も見ました。初めて見た時はすべてを忘れさせました。演技、演出、状況が話にならないと思いました。見てから「すべてをやめて商売でもやろうかな」と思いました。「俳優としての僕はちっぽけな存在だな」と考えたからです(笑) 2回目の時はアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督は賢いと思いました。2回見たら、CGから映画の中の状況がすべて見えてきました。極限の状況をすべて見事に避ける演出を見て驚きました。演技をする前はそんなことがまったく見えなかったのですが、今は少しずつ見えます。それがまたとても面白いです。

―もしアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督がラブコールを送ってきたらどうします?

ディオ:もちろん、行きます!

―それがEXOの世界ツアーと重なったらどうしますか?

ディオ:(きっぱりと)その時は、僕はツアーを先に選ぶと思います。なぜなら、僕の根本はEXOだからです。EXOはとても大切です。EXOがいるからこそ、今の僕がこうしているんです。そして、EXOは団体生活だから一人のメンバーが抜けると他のメンバーたちに迷惑がかかります。それをとてもよく分かっているから、大きな被害を与えたくないんです。実は今も少なからぬ被害を与えています。音楽活動は抜けていませんが、他の活動を一緒にできないのは本当に申し訳ないです。

―ディオさんにも直せない短所がありますか?

ディオ:短所ですか? えーと、僕は一生独身かもしれないという恐怖はあります。今はその恐怖がかなり小さくはなりましたが、それがとても怖いです。

―こんなに多くの人から愛されているのに寂しいんですね。

ディオ:それはこの2人(歌手ディオ、俳優ド・ギョンス)ではなく、この人(人間ド・ギョンス)が持っている気がします。少しずつ乗り越えてみようと努力しています。幸い、周りの大切な人々のおかげで少しずつ乗り越えています。

―寂しい時は何をしますか?

ディオ:でも、実は僕はこんな感情を感じることも大好きです。

―それは正しいと思います。寂しさが好きな人もいるから、わざと避ける必要はない感情だと思います。

ディオ:その通りです。ただ、たまに危ない時があります。自分自身にとって毒になりそうな時があります。

―寂しい感情に過度に深く入ってしまうんですね。

ディオ:はい。入り込むというよりは、ただ寂しい感情が強く感じられるんです。そんな時はその感情により深く入らないように自ら心を引き締めます。

―突然、ディオさんは自分自身をとても愛する人だという気がします。

ディオ:そうだと思います。だから僕はプライドもとても強い気がします。

記者 : チョン・シウ、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : チェ・ユンジョン、ナ・ウンジョン