普通すぎるのが魅力?韓国で大ブレイク中の「平凡女子」3人に注目

(左から)ソ・ヒョンジン、シン・へソン、ミナ/10asia DB

平凡女子の反乱だ。

tvN「また、オ・ヘヨン」(脚本:パク・ヘヨン、演出:ソン・ヒョンオク)のオ・ヘヨン(ソ・ヒョンジン)、KBS 2TV「子供が五人」(脚本:チョン・ヒョンジョン、チョン・ハナ、演出キム・ジョンギュ)のイ・ヨンテ(シン・へソン)、そしてSBS「美女コン・シム」(脚本:イ・ヒミョン、演出:ペク・スチャン)のコン・シム(Girl’s Day ミナ)まで“平凡女子”がお茶の間を虜にした。

目につかないあっさりとした容姿を持つ彼女たちは、常に誰かと比較される。彼女たちの周辺には、どこへ行くにも注目を浴びる華麗で優秀な競争者が存在する。優れた容姿と能力はおまけだ。そのため普通の彼女たちはちょっと切なく感じることもある。なぜか分からない妙な同質感を呼び起こす。

現実的だ。劇中三人は20代から30代の女性の共感を呼ぶ。就職難に苦しんだり、愛の前では小心になる。私より優秀な誰かと比較されてはいつも飛ばされる。誰でも一度は感じたことのある内容は、視聴者たちの感情移入を呼び起こす。

「また、オ・ヘヨン」は同名のオ・へヨンによって展開していくエピソードを描く。平凡なオ・ヘヨン(ソ・ヒョンジン)は、高校時代から美しくて優秀な同名異人オ・ヘヨン(チョン・ヘビン)に遮られた存在であった。「ヘヨン」と呼ばれ振り返ると、それはほとんど“美しい”オ・ヘヨンを呼んでいたのだった。いつもシュンとなって過ごした。成人になっても同じだ。結婚式を前日に控え「ご飯を食べる姿を見るのが嫌になった」という理由で婚約破棄となり、家からも追い出された。職場ではいつも上司からいびられる。昇進もまた彼女とは距離が遠い。

「子供が五人」のイ・ヨンテは、優しくて純粋な性格の持ち主だ。7年間片思いしてきたキム・テミン(アン・ウヨン)を高校の同級生であり「仇敵のような」チャン・ジンジュ(イム・スヒャン)に奪われてしまった。その時イ・ヨンテは告白さえもまともにしたことがなかった。恋の前では小心そのものだ。また、彼女のことを好きなキム・サンミン(ソンフン)の気持ちには全く気付かない。一人でときめいてはまた心を痛める。「可愛いところが一つもない」というキム・サンミンの言葉のように、可愛くもなく、鈍感だ。

「美女コン・シム」のコン・シムは優れた遺伝子を持った姉コン・ミ(ソ・ヒョリム)といつも比較される。きれいでないコン・シムとは異なりコン・ミは、皆の注目を浴びる優れた容姿を持つ弁護士だ。家でも常に優遇される。しかしコン・シムは違う。万年就活生であるコン・シムは、家では労働力を担当するが優遇されやしない。ここに就活によるストレスで円形脱毛にもなり、“おかっぱカツラ”を被っていないといけない境遇だ。社長秘書の採用面接の時は、容姿の嘲弄をされたりもした。

言葉どおり残念なストーリーだ。三人は特別ではない。ところが熱烈な支持を受けている。「また、オ・ヘヨン」は、毎回最高記録を更新しており連勝街道を突っ走っている。「子供が五人」でイ・ヨンテとキム・サンミンカップルは、主人公のアン・ジェウク&ソ・ユジンと同じくらい大きな愛を受けている。「美女コン・シム」もやはり放送3回で視聴率10%を突破し、競争作「獄中花」の人気を威嚇している。このような人気の要因は、平凡女子の大活躍にある。彼女らに扮する女優の優れた演技力にキャラクターの魅力を生かし、素直で飾らない感情表現で共感を形成した。

視聴者の気持ちを虜にしたのではない。彼女たちは白馬に乗った王子様の愛を体中でたっぷり受けている。顔は可愛くなくても彼女たちの真の姿を知ってくれた。オ・ヘヨンは結局、鉄壁のようなお隣りの男子パク・ドギョン(神話 エリック)の心を奪うのに成功した。パク・ドギョンはオ・ヘヨンに「君が自身の手で班長選挙の時、君の名前を書いたという時から好きだった」とし「恥ずかしいことでもしっかり話す勇気が好きだった」とオ・ヘヨンの「黒歴史」を包んだ。

キム・サンミンは小心だが、純粋なイ・ヨンテの魅力にどっぷりはまった。アン・ダンテ(ナムグン・ミン)も同じだ。アン・ダンテは、他の人は皆ブスだというコン・シムに「何もしてないのが一番可愛く着飾ってることだ」と話す。可愛くなくても構わない。ありのままの姿だけでも十分に愛されるというメッセージを読むことができる。

ドラマ評論家である忠南(チュンナム)大学のユン・ソクジン教授は、“平凡女子”らが注目をあびる理由について、「優秀で綺麗なキャラクターでなく、私たちの周辺でよく見かけるような平凡なキャラクターだ。だから誰でもその立場になることができる」としながら「そのような共感を形成できたのが、人気となった最も大きな要因だろう」と話した。

引き続き「彼女たちが上手くいってほしいし、応援したい気持ちもある。彼女たちを応援することで、私自身にも勇気と力を与えることができる側面がある」とつけ加えた。

 記者 : チョ・ヒョンジュ、翻訳:前田康代