Vol.1 ― FTISLAND、新たな歴史が始まる「キラキラとアイドルが踊っている時、僕たちはハードロックをする」

写真=FNCエンターテインメント

FTISLANDは言った。「僕たちにとって、アルバム一枚一枚は歴史だ」と。2007年にデビューした彼らは、韓国で空前絶後のアイドルバンドとして、歴史に新たな一ページを刻んだ。その後、8年の間に大衆の愛を受けることができる音楽をした。FTISLANDが韓国でバンドである以前にアイドルとして評価されるのは、別の見方をすれば当然のことだった。

2015年、デビュー8年にして5thアルバム「I WILL」でハードロックをリリースした。ついにアイドルである前にバンドであるFTISLANDが守ろうとしていたアイデンティティが現れる瞬間だった。「I WILL」はFTISLANDの歴史のターニングポイントへの強力な意志表明だった。自らが「音楽配信チャート100位以内にも入れないと思う」と話す6thアルバム「Where’s The Truth?」は、まさしく新たな歴史の始まりだ。

FTISLANDが歩んできた約10年の歴史、FTISLANDにしかない色に染まった新たな一ページが今、始まった。

―タイトル曲は「Take Me Now」だ。非常に“強い”曲だ。

FTISLAND:前回のアルバム「I WILL」から「今後は僕たちが望む色の音楽をする」と事務所と話をした。話がうまくいった。

―それでもやはり事務所は大衆性に対して悩んだと思う。

FTISLAND:大衆性が強いバンドというイメージは、僕たちが望む音楽の方向とはほど遠い。もちろんアイドルという肩書きで僕たちが得たファンと認知度がある。それらをベースに、僕たちがやりたい音楽をしながら、僕たちの世界観を見つけているところだ。大衆性とバンド音楽をよく混ぜて表現するのが僕たちの課題だと思う。

―その反面、収録曲は大衆性のある曲を含んでいて、ジャンルも多様だ。

FTISLAND:全部を強くするのは大変だった。代わりに同じバラードでも単純な拍子やミディアムテンポを使わないで、リズミカルで強いバンドサウンドを出せる曲を作った。ボーカルだけが歌うのでなく、全部の楽器が一緒に演奏できるようにした。

―大衆性とやりたい音楽の狭間で、どうやって所属事務所を説得したか?

FTISLAND:以前からたくさん話をして来た。「I wish」の前から「僕たちがやりたい音楽をしたい」とアピールしてきた。事務所は「少しずつ変わって行く途中の姿を探してみよう」と話した。だけど上手くできなかった。8年目にもう一度「僕たちの音楽をさせてほしい」と言うと、事務所もクールにそうしろって。「ありがとうございます」って言った(笑)

写真=FNCエンターテインメント

―アルバムタイトルは「Where’s The Truth?」だ。

FTISLAND:いつも歌詞を書いて曲を作る時、僕たちの話をたくさんしようとしている。僕たちはまだ若くて、未来に対する正確な答えを求めることはできない。そのもどかしさを書いた。ある人は「大人たちの話をよく聞けば良い」と言う。そのような固定観念というか信念というものが嫌いだ。僕たちは自らぶつかって僕たちのものを求めたい。

―ミュージックビデオも強い方だ。

FTISLAND:本来はもっと型破りな感じで行きたかった。だけどそうすれば、審議に引っかかってしまう。本当は19禁判定を受けたら、アダルトみたいでカッコいいんじゃないかと思ったけど(笑) まだ未成年者のファンがいるので、その子達のことを考慮してレベルを下げた。歌が強いので火や銃などの強烈なイメージとよく似合った。

―ハードになったFTISLANDに対するファンたちの反応はどうか?

FTISLAND:男性ファンがたくさん増えた。とても大きな変化だ。今のファンが、僕たちの好きな音楽を一緒に好きになって支持してくれて有り難い。特にファンのロックに対する知識は、僕たちより豊富だ(笑)

―FTISLANDに対する認識が変わったきっかけは何だろうか?

FTISLAND:以前はインディで悪口をたくさん言われた。「I WILL」のアルバムを出してからは反応が良かった。「こいつらやっと音楽が分かったな」という反応もあった。僕たちはバラエティは出ないので、音楽に接したり公演の映像を見て、捉え方が変わったようだ。K-POP公演みたいなところに出て行けば反応が変わる。(自分たちのライブが)たくさん露出されると嬉しいが、韓国にはバンドライブが可能な番組や公演会場があまりなくて残念だ。

―ロックフェスティバルに出て行くつもりはないのか?

FTISLAND:日本の曲を持って行けば直ぐに出ていけるのだが、韓国の曲ではまだちょっと受け入れられない。ロックフェスティバルに合うセットリストが用意されれば、すぐに出て行くつもりだ。

―FTISLANDがロールモデルにしているバンドはいるか?

FTISLAND:昔からその質問をたくさん受けてきた。だがロールモデルはいない。好きなバンドや尊敬するバンドは多いが、彼らのようになろうとは思わなかった。バンドは自分だけの色を持っていてこそ上手くできる。見習う点は見習わなければならないが、それを僕たちの色にしたりはしなかった。

―今回のアルバムの成績を予想してみて?

FTISLAND:ランキングは100位内に入れないと思う。なぜならば、韓国のチャート中にこのような歌が入っていたのを見たことがない。正直に言うと、音楽番組を見ても、こんな歌を歌う人はいない。だけどかっこいいと思わない? キラキラとアイドルが踊っている時、僕たちがハードロックをしていたらカッコいいようだ。

―FTISLANDにとって今回のアルバムはどんな意味か?

FTISLAND:本当は「今回は大衆性もあり、僕たちの色を入れたアルバムを出してみよう」という話もあった。だけどメンバーの過半数が、今はFTISLANDとして確実なイメージを打ち込んでおかなければならないということに同意した。それでこそ今後もっと気楽に音楽ができる。僕たちにとって、アルバム一枚一枚は歴史だ。金槌でクギを打つことに例えると、前回のアルバムはクギを半分だけ打ち込んだ。今回のアルバムでは、FTISLANDの色のクギを確実に打っておくつもりだ。

 記者 : ソン・イェジ、翻訳 : 前田康代