「ジャグラス」ペク・ジニ“大きな挑戦だった作品…意味が格別です”

写真=J.Wideカンパニー

「休まずに作品をしてきたけれど、毎回残念さが残っていました。『ジャグラス』を通して私のキャラクターが光を放てばいいと思ったけれど、そんな目標が満足する水準で叶ったと思います。満足できてよかったです」

俳優ペク・ジニ(29)が最近終了した、KBS 2TV月火ドラマ「ジャグラス」に対する満足感と愛情を示した。「ジャグラス」は処世術と親和力が卓越した女性と他人の関心と関係を拒否した男性が、秘書とボスとして出会い、繰り広げるストーリーを描いたロマンスだ。自己最高視聴率9.9%を記録して、注目された。

ペク・ジニは「ジャグラス」で他人の事に関心が多い、YBグループの秘書チャ・ユニ役を演じた。ややもすれば過剰に見えるかもしれない漫画的キャラクターを愛らしく消化して、好評を得た。働く女性の哀歓を深く描き出し、共感を呼んだ。

「あまりにもオーバーなキャラクターに映れば、架空の人物になってしまうと思いました。そうしたら恋しても、職場で首になっても誰も応援してくれないでしょう。それでキャラクターの漫画的な性向を生かしたとしても、現実感を加えようと悩みました。働いている友達が『とても共感した』と言ってくれて、気分がよかったです」

ペク・ジニは酒に酔って羽目をはずしたり、嫉妬心で頭をかきむしったりするなど壊れた姿から、愛嬌演技まで多彩に見せてくれた。彼女は「少し間違えばひいてしまうシーンなので、台本を見ながらプレッシャーもありました」と話し、「だから自然に演じることに重点を置きました」と説明した。続けて「家で一人でお酒に酔った演技を練習してみたりもしました」とケラケラ笑った。

ペク・ジニは「奇皇后」(2013)「トライアングル」(2014)「傲慢と偏見」(2014)などで暗い雰囲気のキャラクターを演じてきた。デビュー後初めて出会ったラブコメディーで彼女は、明るく愛らしい姿で演技の変身を試みた。いわゆる“人生のキャラクター”に出会ったという評価だ。

「以前からラブコメディーはとてもやりたかったんです。私から制作会社に訪問したこともあるけれど、上手くいきませんでした。そんな中『ジャグラス』に出会いました。いざやってみると思ったより難しいジャンルでした。感情が少しでもオーバーだったり、少なかったりすれば、ストーリーが説得力を失ってしまうからです。だから歯を食いしばってもっと一生懸命にしました」

ペク・ジニは「ジャグラス」撮影2週間前に急にキャスティングされたことが知らされた。キャラクターを十分に理解できない状況で撮影をスタートするのは、役者としてとてもプレッシャーを感じるだろう。しかしペク・ジニはラブコメディーをやってみたいという一心で、作品を選ぶことが出来たという。

「2週間しか残っていない状態だったので、私にとっては大きな挑戦でした。それでもやってみせるという自信はありました。だから何も考えずにやると言いました。以前は私がキャラクターに近づこうと努力するタイプでしたが、今回は私の姿をキャラクターに溶かしてみようと思いました」

ペク・ジニは2008年にデビューして、今年で10年目を迎える女優だ。「ハイキック3~短足の逆襲」(2011)を通して、比較的早く認知度を得た。しかし“強烈な一撃”がなく、不安でもあった。「ジャグラス」がペク・ジニにとって演技人生のターニングポイントとなったと評価された理由だ。

「今回の作品の前に、気持ちが沈んでいた時がありました。たくさん悩んでいる時にキム・ビョンウク監督は『君がまだ人生キャラクターに出会っていないだけだ。自責せずに演技を続けなさい』と応援してくださいました。『ジャグラス』は役者としての能力をよりたくさん見せることのできる機会となり、意味が格別です」

ペク・ジニはよりよい役者となるために、自身と約束したことがあると耳打ちしてくれた。自身と妥協せずに、たくさんの経験で自分だけの形を見つけなければならないということ。これまでの10年に縛られずに、これからの10年を期待する彼女の目が輝いた。

「焦って演技をすれば、視聴者たちが分かります。作品をする時には、完全にキャラクターの感情を表現して、見ている人々に感動を与える女優になりたいです。それより重要なのは誠実さです。疲れていれば逃してしまうことが度々あります。そんな中でもいつも誠実に演じ、努力したいと思います」

 記者 : ヒョン・ジミン、翻訳 : 浅野わかな