San E、ラッパーから俳優への勇敢な挑戦「音楽とは完全に違う世界を経験した」

写真=10asia

「『San Eが演技を?』っていう反応、十分理解します。気分が悪くはありません。僕もぎこちないのに、他の人々から見てぎこちなくて当然でしょう」

最近公開した韓国・ベトナム合作映画「Live Again, Love Again」(監督:ハン・サンヒ)に出演したSan Eは、照れくさそうな笑顔を浮かべながら、このように話した。ラッパーから映画俳優としてサプライズ変身した彼は、映画の中で天才作曲家ジピル役を演じ、デビュー後初めて演技に挑戦した。

2010年、JYPエンターテインメントからラッパーとしてデビューしたSan Eは「Tasty San」「何してる(Mohae)」「真夏の夜の蜂蜜」「知り合いの物語」「Me You」など、たくさんのヒット曲で愛されてきた。有名ヒップホップサバイバル番組「SHOW ME THE MONEY」や「UNPRETTY RAP STAR」などでプロデューサー、MCとして出演し、実力を認められたりもした。ラッパーとして人気を集めた彼としては、映画出演は意外だった。

「小さい頃から映画と音楽が好きでした。漠然と『いつかは映画に出演してみたい』と思っていたけれど、よい機会があって勇敢に挑戦してみました。演技はとても足りない部分が多いですが、挑戦したということに意味を置いています」

San Eにとって、映画は“新世界”だった。彼は「音楽とは完全に違う世界でした。また別の作業と、新たな分野を理解するきっかけとなりました」と話した。「映画は好きだったけれど、長期間たくさんの方々が手間暇をかける作業だとは知りませんでした。これからはどんな映画でも、いい加減に見ることは出来ないと思います。どれだけたくさんの努力が入っているのか分かったからです。映画だけでなく、すべての職業についてもう一度考えるようになりました」

San Eは「ラッパー特有のぶらつく歩き方と言葉遣いを直すのが大変でした」と話した。「演技は初めてなので、ラッパーと俳優を兼ねているヤン・ドングン先輩にアドバイスを貰いました。歌手が俳優をする場合は多いけれど、ラッパーが俳優をする例はあまりないですよね。映画出演を決めてから、ヤン・ドングン先輩がすぐに思い浮かびました。でも特別なアドバイスはくれませんでした(笑)。作品についてあれこれ話して『上手く出来ると思う』と激励してくださいました」

演技初挑戦にあまりにもエネルギーを使ったからか、撮影が終わった後、San Eはスランプに陥った。彼は「音楽が手につかず、しばらく大変だった」と吐露した。「撮影しながら、音楽の大切さを改めて悟りました。映画が終われば音楽がまた上手く出来るという自信があったのに、思い通りに上手くいきませんでした。本も読んで、旅行にも行って、先輩たちにアドバイスも尋ねましたが、すべて意味がありませんでした」

やはり家族が答えだった。彼は「両親が住むアメリカの家に行って来たら解決しました」と話し「心が穏やかになる場所で休んだら、大丈夫になりました」と話した。

演技に魅力を感じたというSan Eは、これからも演技がしたいとし、このように話した。「演じながら自分ではない他の人になるというのが良かったです。自分を忘れて、新たな人物にはまり込むと、自然とキャラクターに共感できました。そういう点がとても魅力的です。機会さえあればまた演技をしてみたいです」

 記者 : パク・スルギ、翻訳 : 浅野わかな、写真 : チョ・ジュンウォン