「メイト」シム・ヒソプ“甘酸っぱいラブストーリーではない…現実的で良かった”

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「甘酸っぱいラブストーリーではありません。淡白で現実的な話ですね。ジュノ(シム・ヒソプ)とウンジ(チョン・ヘソン)は気楽に恋愛できません。ジュノは恋愛さえ感情消耗的なものだと思っています。仕事と恋愛、両方とも頑張ればいいのではないかと言いますが、実際容易でないのが現実でしょう。二人を見ると、もどかしいけれども共感されると思います」

シム・ヒソプは1月に公開された映画「メイト」で、傷つくのが怖くて心を開けないジュノを演じた。優しくておとなしいキャラクターを主に演じてきたシム・ヒソプは、今回の映画で“くだらない男”への演技のイメージチェンジを図った。シム・ヒソプは「これまでのキャラクターでは誠実なイメージが大きかったが、今回はかなり壊して撮影しました」と言って笑った。

「メイト」を演出したチョン・デゴン監督は、映画「揺れる波」の試写会に自らシナリオを持ってシム・ヒソプの元を訪ねたほど、彼にジュノを演じて欲しいと願っていた。「メイト」は韓国映画アカデミーの長編研究過程を通じて作られ、昨年5月に開かれた「第19回全州国際映画祭」でまず紹介された。撮影は2016年12月に終わった。シム・ヒソプは「全州映画祭で上映されたが、上映は期待していませんでした。まだ実感が沸きません」と話し、「寒い冬にとても苦労して撮影しました」と明かした。

「韓国映画アカデミーの作品をぜひやってみたかったんです。それにグレーな感じのラブストーリーである点も気に入りました。ジュノが魅力的なキャラクターじゃなく現実的なので良かったです。リアルさ、ポンポン投げかけるような味わい深い台詞……いろんな面で欲が出ました」

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劇中ジュノはフリーの写真家で、フリーコラムニストであるウンジと同じ雑誌社に勤めることになる。ウンジは編集長と微妙な関係を続けているが、ジュノはウンジに好意を抱きながらも劣等感のため、なかなか近寄れない。

「何一つまともに進まないのが、ジュノの人生です。そうかと言って心を鬼にして努力もしません。序盤はめちゃくちゃな人生を強調しました。ジュノの言葉と行動は常識がありません。自ら自分の人生を整理できないんです。ウンジに出会ってからはジュノがだんだん成熟していく姿を表現しました」

映画の中でジュノとウンジは、出会系アプリを通じて初めて会う。ジュノはウンジに責任も義務もない自由恋愛を提案するが、暖かくて楽天的なウンジにだんだん深くはまっていく。シム・ヒソプに出会系アプリを通じた出会いについてどう思うかと聞くと、「映画を撮影していた当時より今はもっと普及したようです」と話し、「以前は人々の拒否感が大きかったが、最近は新しい人に会うこと自体を楽しむようになったみたいです」と話した。

シム・ヒソプは、照れ屋の自分に配慮してくれたチョン・ヘソンに感謝の意を表した。シム・ヒソプは「ヘソンさんが初めての映画なので、さらに熱意が見られました。おかげで僕もキャラクターに集中することができました」と話し、「実際の自分の姿が出るほど楽でした。街で別れの挨拶を交わす最後の場面が最後の撮影だったので、より名残惜しい気がしました」と伝えた。

2013年、映画「1999、面会」でデビューしたシム・ヒソプは、映画「弁護人」「The King of Jokgu」「暗殺」「明堂」やドラマ「逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン」「愛の温度」などに出演し、地道に活動してきた。シム・ヒソプは「年を取る前に何でもしたい」と笑った。

「昨年5月まで働いてからは少し休んでいました。遅れているようで嘆く時もあるけど、きっと『大きな一発』があると思います(笑)。何でもいつでも挑戦したいです」

 記者 : キム・ジウォン、翻訳 : 浅野わかな、写真 : イ・スンヒョン