VIXX、飛び立つ準備ができている

VIXX、飛び立つ準備ができている

写真=VIXX

競争は大変なことです。人々が合意した基準を変えてしまうからです。世の中で行われる競争とは、スポーツのように一つの道、一つの規則を定めて競うものではありませんから。一生懸命頑張ったことで注目を浴びた時代は終わり、上手くできたことで優勢になった時期さえも終わってしまった過去のアイドル市場は、そのような競争の変化に最も敏感に反応しなければなりません。愛されて、記憶される前に、人々の目を引くことが優先ですから。そして、3枚目のシングル「傷つく準備ができている」でやっとその力を発揮し始めたVIXXは、競争に勝つために必要なものは賢さだということをすでに知っているグループです。頑張って準備したものをどうやって、どこまで見せるのかを計算し始めたのです。

ヒップホップやレトロロックのムードが、すでに他のグループのアイデンティティになってしまった時点で、VIXXは逆に基本技とトレンドの法則を忠実に従っています。雰囲気を盛り上げるサビと興奮を落ち着かせてタイトルを記憶に刻みこませるくだりは、音楽の方程式に従っていますが、導入部からドラマチックな雰囲気をリズムにまとめる方式や、高音部でメリハリを拡張させるスタイルは、彼らの歌に顕在的な魅力を加えます。そして、ちょうど良いエキゾチックなメロディは、ヴァンパイアというコンセプトと歌詞が一つになって、一貫したイメージを形成するのでしょう。その上、メンバーそれぞれの顔が見分けられないほど大胆なメイクとグループ全員の動きで同じ絵を描く息の合ったダンスは、新人の不足している面を隠すと同時により大きなボリュームで彼らを記憶させます。

すでに知られている要素を、違った形の努力で着実に積み重ねて完成させた彼らのステージは、そのような理由で違和感のない新鮮さを作り出しました。少なくともやっていたことの手を止めて、首を上げさせます。アイドルにとって初めの一歩とはそのようなものなのです。そして、その第一歩を記憶に刻んだ人々にとって彼らの歌は、予告編なのかもしれません。「知っていたにもかかわらず、心を奪われた僕は、傷つく準備ができているよ」と話しているように。

記者 : ユン・ゴモ、翻訳 : チェ・ユンジョン