INFINITEコンサート「あの年の夏」……彼らの第一章

 

 INFINITEコンサート「あの年の夏」……彼らの第一章
写真=ルンコミュニケーション

今度は逆襲だ。8月8月から12日までAX-KOREAで行われた「INFINITE CONCERT あの年の夏」は、様々な面で予想を覆した公演だった。今年2月、オリンピック公園ハンドボール競技場で初の単独コンサートを開催したことはもちろん、アンコールコンサートまでも行ったアイドルグループが、それからわずか4ヶ月で再び単独コンサートを開催するというのはよくあることではない。さらに、海外活動やメンバーたちの個人活動が続く時に、規模が小さい会場でなんと5日間も行われる公演といった形式は、アルバム発売や活動休止を記念して行われる他のアイドルのコンサート企画とは確実に違う方向性を持っていると思えた。“INVASION”をコンセプトにしたここ1年間の活動がINFINITEの地位を固めることに総力を挙げた時間だったとしたら、余裕や共感を強調した今回の公演は空襲で確保したファンダム(特定のファンの集い)を基盤とし、自分たちのブランドがますます不動のものとなるための一種の大事なターニングポイントだったと言えるだろう。

INFINITEというグループのブランドは、公演の始めから明確に表れていた。公演は海辺に旅行に行く若者たちの自然な姿を盛り込んだ映像でスタートし、波や星の光など海辺のリラックスした雰囲気をステージで演出し、細やかな見どころを作り出した。彼らは公演のテーマソングである「あの年の夏」やアコースティック風に編曲された「翼」を披露して、ボーイズグループとして息の合った落ち着いたチームワークを見せてくれた。そして、見ているだけで涼しくなるようなダンス曲は、INFINITEならではのエネルギッシュな雰囲気をそのまま観客に伝えた。続いて、ドンウとホヤが組んだユニットの特徴を生かした新曲「君がいないとき」やソンギュとウヒョンが歌ったバラード曲「白い告白」、Lやソン

ヨル、ドンウ、ソンジョンが結成したINFINITEバンドまで、メンバーそれぞれの個性や特技に合わせたステージが公演の中盤に展開された。

今までの他のアイドルのコンサートでよく見かける女装やパロディなどは今回のステージには登場しなかった。その代わり、公演の途中に流れるVTRは、夏の旅行の雰囲気をつなげながらもメンバーたちのキャラクターやファンダムの特徴を深く理解した演出を見せ、観客たちが公演にさらに集中できるようにした。このように多様さを諦めず、必要以上のレパートリーには挑戦しないのが今度の公演でもっとも目立った根調であった。バンドが演奏した「Over The Rainbow」を除くすべての曲がINFINITEの曲で構成されたが、これは観客たちにありのままのグループの姿を見せるというINFINITEの意志であり、グループが今まで積み重ねてきた音楽的成長に対する自信を表していると言える。

 成長と変わらない価値のアンサンブル

INFINITEコンサート「あの年の夏」……彼らの第一章中盤以後からは公演の雰囲気が変わり、INFINITE独特のキレのあるダンスが目立つ曲で構成された。会場の特性上、華やかな照明や舞台装置を使うことや、ダンサーたちと一緒に踊ることができなかったのにも関わらず、INFINITEは次々とメンバー同士の息がぴったりと合ったダンスを披露し、ファンたちは作られたファンタジーではなく、目の前で汗を流して息を整えるスターの姿を見守ることができた。ダンスグループのステージで演出を最小化するというのは危険な選択になりやすいが、曲の間のMCの時間に、まるでお互いの休みの時間を確保してあげているかのように、交替でMCをしながら時間を活用するメンバーたちの姿は、それ自体でもう一つの成長を確認させてくれた。結局、INFINITEは今回のコンサートで、ファンたちに以前よりもより近くから素顔を見せることで、自分たちが変わった部分と決して変わらない部分を強調することができた。特に、アンコール曲にデビュー曲である「Come Back Again」を選曲したのは、公演の中でのグループの成長ストーリーが、1つのドラマを完成させるような演出だったからだろう。

ただ、近寄れば近寄るほど、細かいところまで見えてくるので、音響に関しては心残りが大きい。バラード曲ではボーカルの音声をうまく捉えることができず、テンポが速い曲では全体的にサウンドが少し歪んでいた。また、ファンたちとの距離を縮めるために試みたスタンディング公演は、マナーを守って楽しむことができなかった観客のせいで、公演はしばしば客席の騒音で集中できないときもあった。そのため、ステージの進行でも細かなミスがあった木曜日の公演では、メンバーが最後の挨拶をしながら「ごめんね。本当にごめん」と何度も繰り返して謝った。しかし、最終的に「INFINITE CONCERT あの年の夏」は、そんなミスも甘受できるほど様々な挑戦が目立つ公演であった。そして、公演の最後、「僕たちは好きなことをやっているだけなのに、みなさんが僕たちを愛してくれて本当に嬉しいです」と挨拶したその言葉こそ、今のINFINITEが、そして彼らの無謀な5日間の公演が、反響を得た理由である。なぜなら、ファンたちにとって、他のアイドルと比べて優位を占めるグループになるのではなく、唯一のチームになることこそが、アイドルが見せられる最大の美徳だからである。

 よく頑張りましたね in LIVE

―ホヤ(a.k.aア・セイ・ユ・セイ)の新しい流行語:社長さんに意見を出してみます。

―「秩序を守ってください。皆さんの身体は皆さん一人だけの身体ではないのです。皆さんの身体は私たちのものでありますから」(ナム・ウヒョン(22歳)望遠洞(マンウォンドン)在住、無形文化財を保有する名唱)

―スタンディング公演が初めての観客の皆さん、公演後、疲れたときはやはり……レモンキャンディーですよ!

記者 : ユン・ヒソン、翻訳 : ナ・ウンジョン